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    令和のつぶやき 35

    2020年6月23日
    By sakaemachi-staff
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    皆さんこんにちは!!

     

    札幌市は東区にある栄町消化器・内視鏡内科クリニック 令和のつぶやきです。

     

    2020年も気づけば後数日で半分が終了します。

     

    今月に入ってから急に気温があがり,またマスクの着用が長くなった影響もあり熱中症の症状で受診される方が増えています。

     

    こまめな水分補給と密室に長時間いることを避けましょう。

     

    さて,今回は当院の内視鏡クリニックのデータを少しご紹介します。

     

    毎年,毎月の内視鏡件数,治療件数はホームページで確認することができます。

     

    その中であまり学会や論文になっていない若年者の特徴についていくつかご紹介します。

    ひと昔,私が医師になったことは若い人は病気がないので内視鏡はせずに,経過をみるというのが主流でした。

    しかし2017年4月に開院してから,若年者の内視鏡のデータをまとめてみると意外と病気が隠れていることに気づかされます。

     

    2017年4月から2019年12月までに当院で30歳未満の上部内視鏡検査をうけられた136例ではピロリ菌感染が14例(10.4%),逆流性食道炎(ロサンゼルス分類A,B)が11例(8.1%),潰瘍に至っては26例(19.3%)に認められました。他アニサキスと好酸球性消化器疾患がそれぞれ3例に認められており,若年者といえども何らかの消化器疾患を有していることがわかります。

     

    特にピロリ菌感染は将来的に潰瘍や胃がんのリスクとなるため,なるべく早いうちに治療をすることが重要で,北海道の一部の都市では中学生にピロリ菌の検査をして,除菌を行っているところもあります(札幌ではありません)。

    また潰瘍によって狭窄していたり痛み止めによって食道,胃潰瘍になっている症例もあり,若年者といえどもしっかり治療が必要な症例もすくなからず認められます。

     

    検査の方法は,特に20歳未満では鎮静剤の合併症や点滴や採血が苦手ということも少なくなく経鼻から内視鏡を行うことが多いです。

     

    もちろん全員に内視鏡検査を行っているわけではありませんので,問診や診察,そして家族歴,血液検査など総合的に判断して内視鏡検査をお勧めしております。

     

    ご心配な方は是非ご相談にいらしてください。

     

    Categories:
      ブログ, 消化器 上部
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