師長からのご挨拶

※2022年度(2022年4月1日~2023年3月31日まで)
・上部内視鏡検査:1393件(経口内視鏡検査163件、鎮静下内視鏡検査487件、経鼻内視鏡検査743件)
・下部内視鏡検査:430件
・大腸ポリペクトミー:423件(コールド322件、ホット35件、EMR14件、UEMR49件、留置スネア使用3件)
・内視鏡的止血術:13件(上部4件、下部9件)
・アニサキス除去術:11件
・上部異物除去術:1件
当院は2017年4月に開院して2023年4月より7年目に突入しました。内視鏡検査は年間1,000件は超えていましたが、2021年度より2,000件超えるようになり6年間で10,000件を超えました。
内視鏡検査は食道、胃、十二指腸、大腸の疾患を発見することができ、その中でも特に「癌」の早期発見に非常に有効です。食道癌、胃癌、大腸癌は死亡率が高い一方で、初期には自覚症状がないことがほとんどです。腹痛や便通異常などの症状も放置せずに内視鏡検査を受けて、早期発見の機会をつくる事が大切です。消化器癌は全癌死亡者の約3割を占め、最も死亡者の多い癌となっています。さらに女性の大腸癌が増えていて、羞恥心で検査を避けることにより発見が遅れるというケースが多いようです。大腸癌のほとんどはポリープが悪性化し癌化したものであり、ポリープのうちに切除することで、大腸がんの発生率を減少させることができます。ポリープの段かいでは症状はありません。症状が出たときはかなり進行している場合が多いです。早期発見が重要なポイントになるため、定期検査が必要になります。そこで当院では2022年11月にAⅠ(人工知能)を導入し、大腸内視鏡検査の際、ポリープなど病変の発見に役立てています。
「内視鏡画像診断支援システム」といい、検出された大腸ポリープは腫瘍性(切除が必要なもの)なのか、非腫瘍性(切除する必要のないもの)なのかを判定しその結果がリアルタイムで表示されます。大腸検査は前処置が大変ですが、不安なく安全に検査がすすめられるように精一杯サポートします。心配なことや不安な事がありましたら遠慮なく、医師、看護師に相談してください。
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