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    2024

    ※2023年度(2024年4月1日~2025年3月31日まで)
    ・上部内視鏡検査:1390件(経口内視鏡検査158件、鎮静上内視鏡検査459件、経鼻内視鏡検査773件)
    ・下部内視鏡検査:463件
    ・大腸ポリペクトミー:400件(コールド337件、ホット32件、EMR5件、UEMR23件、留置スネア使用3件)
    ・内視鏡的止血術:11件(上部4件、下部7件)
    ・アニサキス除去術:10件
    ・上部異物除去術:1件

     今年で9年目になります。年間件数は2000件以上キープしています。
    コロナ禍が解除になり、最近学会や講演会などに出席する機会が増えてきました。
    昨年は函館で開催された内視鏡技師会で「下部内視鏡検査の洗腸剤について」発表してきましたが、今年は5月に内視鏡技師会の全国会が札幌で開催され、「日帰りポリペク(ポリープ切除術)の取り組み」について発表することになりました。
    大腸のポリペクはコールド(通電しない、つまんで切除する方法)、ホット(通電して切除する方法)
    EMR(病変の粘膜下層に生理食塩水などの液体を注入して浮かび上がらせスネアという器具を使って通電して切除する方法)、UEMR(大腸内に水を満たしポリープを浮かぶように突出させてスネアでつかみ通電し切除する方法)、留置スネアという器具を使用し茎の長いポリープを拘縮し通電して切除する方法など、そのポリープの大きさや形に合わせた切除方法を選択して治療します。
    従来であればポリペクは手術になるため入院して切除していましたが、手術後の生活や食事を注意していただければ、日帰りでポリペクをすることは可能であり、日帰りポリペクを行う病院やクリニックが増えてきています。
    当院でのポリペクは2017年開院時から2024年3月までで2314件、うちコールド 1871件(80.9%)、ホット 211件(9.1%)、EMR・UEMR 202件(8.7%)、留置スネア使用 30件(1.3%)でした。
    ポリペク後の偶発症では、ポリペク後出血のため当院で止血術を施行した例は12件(0.5%)、夜間連携病院で止血術を施行した例は3件(0.13%)、治療中に止血得られず救急搬送した例は1件(0.08%)穿孔例は0件でした。
    日帰りポリペクは患者様にとって社会的・経済的負担が少ないという利点はありますが、病変を切除するためまれに予期せぬ偶発症を引き起こすことがあります。そのため、内服管理や検査前の注意点、治療後の注意点をしっかり守っていただくための理解と協力が必要です。今後も安全に日帰りポリペクを行えるよう努めて行きたいと思っています。大腸検査を行うにあたり、何か不安な点や要望があれば遠慮なくご相談ください。

    主任からのご挨拶

    潰瘍性大腸炎とは、大腸の粘膜に炎症がおこることにより、下痢や腹痛、血便(便に血が混ざる)などの症状が現れる病気のことです。当院では、40-50名の患者様が通院されています。治療は主に食事・薬物療法です。薬物療法では大腸の炎症を鎮めたり、過剰な免疫のはたらきを抑えたりする薬を使用します。再発を繰り返しやすいため、症状が良くなったあとも、薬物療法を継続します。
    当院では内服治療、坐剤、注腸(ご自分で行う)まで行っています。
    注射や点滴などの生物学的製剤については必要な場合、転院されて治療しています。
    今回は注腸についてご紹介したいと思います。注腸フォーム(レクタブル)は、活動期に使用するお薬で粘膜の炎症を抑え、痛みや下痢、血便などの症状の改善を目指します。痛みや下痢、血便などの症状の改善を目指します。お尻から入れるお薬で有効成分が柔らかい泡状になり、腸内に広がります。そのため、もれにくく、直腸~S状結腸あたりまでの患部に長くとどまり抗炎症効果を発揮します。「ブデソニド」という有効成分を含有していて、抗炎症作用を有する副腎皮質ステロイド剤の一種です。ブデソニドは局所で作用を発揮した後、肝臓ですぐに分解されるため、全身へ移行する割合が低いという特徴があります。パンフレッドや実際の薬を使って、泡の出し方、注意事項などひとりひとり説明しています。
    普段から下痢が続いている、血便が出るなど気になる症状がありましたら、ご相談下さい。

    栄町消化器・内視鏡内科クリニック

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