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    院長からのご挨拶

    札幌市は東区にある栄町消化器・内視鏡内科クリニックです。当院は2017年4月に開業をしており2023年3月で6年が経ちました。6年というと小学校にあがった子供が卒業します。開院当初は認知もされておらず、内視鏡検査も外来もまばらでいつでも予約がとれる状態でしたが、最近は内視鏡も予約が埋まっており、外来も予約がとれない日が増えてきました。内視鏡専門とするクリニックが札幌市内でも増加してきており、内視鏡専門にすればもっと待機がなく内視鏡検査ができますが、診断から治療、そして予防と患者さん個々と向き合いたいため現状の検査件数が医師一人では限界と考えています。 大腸検査も当院では半数以上の方に大腸ポリープがみつかり治療も兼ねるためどうしても時間がかかってしまいます。また病院によっては切除する個数を制限しているところもありますが、ポリープも可能な限り1回で切除し、検査の回数を減らしてあげたいため多い患者さんでは30ケ以上切除することもあります。 ポリープ切除といってもコールド切除、ポリペクトミー、EMR(内視鏡的粘膜切除術)、UEMR(浸水下EMR)と治療方法はさまざまです。術後の合併症には出血と穿孔(腸に穴が開く)がありますが、コールド切除ではまず穿孔はありません。出血により再度内視鏡検査が必要になるのは0.1%以下となっています。通電した場合は出血、穿孔の危険があがり、さらに内服薬(抗血栓薬)や糖尿病、腎障害など併存疾患によってその危険度はかわってきます(6-15%、ワーファリンでは30%というデータもあります)。出血は治療当日から翌朝にかけてが最も多いため出血リスクの高い場合は、1日絶食としていただき翌日診察にきていただいています。翌日受診していただいて出血が問題なく食事を開始した途端に出血をきたす場合や1週間後に出血をきたすこともあるため治療後1週間は遠征は控えていただいています。極力1回で治療終了を目指していますが、大きすぎる病変(2.0cm以上)や粘膜下層への浸潤が否定できない病変は後日他院で入院して治療が必要な場合もあります。また個数が多い場合も一度に治療が完遂しない場合もありますので、その時は半年から1年後を目安に再度検査、治療が必要となります。 昨今は2人に1人ががんに罹患する時代です。さらに食事の欧米化や運動不足により大腸癌は増加しており、女性では2019年の統計で大腸がんの死亡が一番多くなっています。大腸がんの原因の多くはポリープであり、ポリープを切除していくと大腸がんの死亡が半分になるという大きな海外データもあります。がんになる前、または早期のうちに内視鏡治療で終了できれば手術も回避でき、いつもとかわらない日常を送ることができます。

    1999年に旭川医大を卒業後、旭川厚生病院、旭川医科大学で消化器内科の専門を学び、遠軽厚生病院、釧路市医師会病院、名寄市立総合病院で地域医療、一般内科を研修してきました。また釧路市医師会病院、札幌東徳洲会病院では多数の救急医療に携わり、琴似ロイヤル病院、名寄市立総合病院では消化器内科の立ち上げ、再編に関わらせていただきました。専門は消化管、特に内視鏡に従事してきており、拡大内視鏡はADE(advanced endoscopy 特殊内視鏡)といった診断学から、従来のポリペクトミーまで幅広く行い、旭川医科大学では潰瘍性大腸炎やクローン病といった炎症性腸疾患の診療も行ってきました。

    所属学会認定医

    日本消化器病学会専門医
    日本消化器内視鏡学会専門医
    日本内科学会認定内科医
    (2017年3月現在)

    1999年4月旭川医科大学 第三内科
    2000年4月遠軽厚生病院 内科
    2001年4月旭川厚生病院 消化器内科
    2003年4月釧路市医師会病院 消化器内科
    2005年4月旭川医科大学消化器・血液腫瘍制御内科学 第三内科
    2007年11月釧路医師会病院 消化器内科
    2009年2月遠軽厚生病院 内科
    2010年4月琴似ロイヤル病院 消化器病センター
    2012年4月名寄市立総合病院 消化器内科
    2013年4月札幌東徳洲会病院 消化器センター
    2017年4月栄町消化器・内視鏡内科クリニック開業

    栄町消化器・内視鏡内科クリニック

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