みなさん,おはようございます。
札幌市は東区にある栄町消化器・内視鏡内科クリニックです。
早いですね。6月も半分以上が終わってしまいました。もう少しで1年の半分が経過することになります。
最近の札幌は天候の変化が大きいので体調管理に注意してくださいね。
さて,シリーズでお伝えしているQ and Aですが,「せき」にについて
「咳が1週間以上とまりません」
「この時期になると咳がとまりません」
という咳に関する受診,質問がよく聞かれます。
一般に「かぜ」上気道炎が1週間以上続くことはあまりありません。
「せき」以外の症状が治まったのに,「せき」だけがとまらないという患者さんもよくみられます。
多くは気管支に炎症がのこっているためで,よく「咳喘息」なんていわれます。
それ以外にも最近はアレルギーをお持ちの方が多く,実は喘息だったということもあります。
かぜ薬だけではなく,気管支の炎症をおさえる吸入を追加することで「せき」がおちつくこともあります。
また喘息であれば炎症がしっかりおちつくまで吸入や飲み薬を続けることも大事になってきます。
喘息であれば呼吸機能検査で改善するまで吸入を続けることが重要です。
また,昨今日本人にふえている逆流性食道炎も「せき」が慢性化します。胃酸やときに胆汁や膵液・腸液があがってのどの違和感を感じ,それが刺激となって「せき」がでます。
上記以外にも微熱を伴う場合は結核をはじめとした肺炎,気管支炎,そして他にも肺がんや慢性閉塞性肺疾患,そして心不全なども鑑別にあがってきます。
「せき」=「かぜ」とは限りませんので,1週間以上続くせきには注意しましょう。
当院では呼吸機能検査,胸部X線,そして逆流性食道炎が疑われば内視鏡検査まで可能です。
長引く「せき」でお困りの方はご相談にいらしてください。
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