みなさんこんにちは!!
札幌市は東区にある栄町消化器・内視鏡内科クリニックです。
今日の札幌はあいにくのお天気ですね。
この時期にしては珍しく台風も接近しているようなのでお気をつけください。
さて,質問にお答えしているQ and Aですが,血圧に関して
「検診で血圧が高いといわれました,治療が必要ですか?」
「血圧の薬は飲んだ方がいいですか?」
という血圧に関する疑問をよくいただきます。
また高齢者には下げすぎない方がいいからという認識をお持ちの方もいますが,実は最近傾向がかわってきています。
確かに現状の日本のガイドラインでは
① 高齢者以外 血圧目標として140/90mmHg未満
② 冠動脈疾患 140/90mmHg未満
③ 後期高齢者150/90mmHg(忍容されれば140/90mmHg)となっています。
しかし,昨年海外では130/80mmHg未満にすることで複合性心血管イベント,脳卒中が明らかに少なかったことが報告され130/90mmHg未満が目標値とされました。一方で,全死亡率や心筋梗塞については差がなかったもされており,本邦でも現在慎重に検討中となっています。
では高齢者ではどうか?日本のデータでは元気があるかないかで違ってきているようです。
お元気な方は血圧を下げてあげた方がよく,元気がない方(フレイルやサルコペニア)では差がなかったようなので,一人一人の全身状態に応じて対応することが望ましいのかもしれません。
また血圧は日々,刻々と変化します。一回の血圧のみで治療の是非を決定するのではなく,血圧が心配な方は日ごろから血圧を測定(特に早朝血圧)して,内服をしたほうがいいのかどうか検討する必要があります。
そして,食事と運動療法もかかせません。
特に塩分摂取は血圧上昇の原因といわれており,塩分をほとんど摂取しない地域・民族では年をとっても血圧があがらないことがわかっています。
当院は栄町消化器・内視鏡内科クリニックですが,消化器,内視鏡だけでなく一般内科の診療にも力をいれておりますので,お気軽にご相談にいらしてください。
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