みなさんこんにちは!!
札幌市は東区にある栄町消化器・内視鏡内科クリニックです。
今週の札幌は暑くなったり,寒くなったり非常に温暖差が著しいです。
くれぐれも体調管理にご留意くださいね。
温暖差が激しいと風邪をひきやすいという方も少なくありません。
そんな時よくある質問
「抗生物質はでないんですか?」
またはほかの病院にかかられて
「抗生物質がでたんですけど大丈夫ですか?」
というもの。
昨年6月に厚生労働省からもこの抗生物質に関する適正使用の手引きが公表され,ネットやニュースでも時々とりあげられるようになり,不適切な抗生物質の処方がとりあげられ,一般の方にも少しずつ認知されてきている感じがあります。
ところが風邪で未だに40%の病院,クリニックで抗生物質が処方されているというデータもありますし,実に60%以上の方がかぜに抗生剤が効くと思われているようです。
かぜの多くは実はアレルギーであったり,かぜでもウイルス性がほとんどなので,抗生物質は効きません。
しかし抗生物質を服用すると,腸内の善玉菌が減少して免疫力が低下したり,不適切な服用をすると,その抗生物質に耐性をもった(強い)菌が増殖してしまうのです。
当然細菌性で抗生物質が必要な疾患もあるのでその見極めが重要なのですが,国のガイドライン手引きに後押しされるように,抗生剤の添付文章にも上気道炎や副鼻腔炎,感染性腸炎,咽頭炎では抗菌薬投与の必要性を判断したうえで使用することと,追記され始めています。
また使用する抗生剤も感染の原因となる細菌に効果のある抗生剤を選択して使用していきます。
かぜ,腸炎,咽頭炎など当院では抗生物質が必要かどうかを判断しながら,診察,必要に応じて採血などの検査を行い診療しています。抗生物質服用にご留意されたい方は是非ご相談にいらしてください。
↑ 今月の一枚です。暑くなってきたので涼しげな一枚を選択しました!!
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