みなさんこんにちは!!
札幌市は東区にある栄町消化器・内視鏡内科クリニックです。
この週末は天候に恵まれ,よい運動会日和だったのではないでしょうか?
私も半日でしっかり日焼けしました・・・
さてQ and Aでお伝えしているシリーズですが,前回のコレステロールに引き続き
「尿酸が高いといわれました。治療が必要ですか?」
「痛風の既往があります。治療したほうがいいですか?」
という高尿酸血症,痛風についての質問をよくいただきます。
まず尿酸はなぜ上がるのか?
一番多いのは過剰摂取ですが,そもそも細胞の中に含まれいるので,細胞が壊れるような病気,例えばがんや白血病などでも上昇してきます。
また尿酸は腎臓と腸から主に排泄されるため,腎障害や腸に異常があっても高くなってくることがあります。
尿酸が高い状態を放置しておくと,痛風(主に足の親指)といって足が腫れて赤くなり,強い痛みを伴います。
また偽痛風といって,足の親指だけでなく,手指やや全身の関節に痛みがでることもあります。
では,治療はということになりますが,一般的に尿酸値(UA)が8.0以上であれば治療を検討していきます。
全く合併症がなければ9.0までは許容範囲ともいわれていますが,食事・運動療法で改善しない場合は腎障害が出現したり尿管結石の原因となることもあるので内服を検討します。
食事はプリン体制限にになります。昨今はメディアでもプリン体フリーをうたったビールもよく目にしますよね。
詳しくは「プリン体」で検索していただくといろいろとわかりますよ。
内服は尿酸を作らなくする薬と,尿酸を排泄させる薬に大きく分けられますが,まず最初は副作用の点からも尿酸を作らなくするお薬を少量から開始します。
こちらもアロプリノールとフェブキソスタットの2種類があります。欧米ではアロプリノールから開始が推奨されていますが,腎障害を伴う場合はフェブキソスタットを用います。
そして痛風は尿酸値の急激な上昇や下降が発作誘因となるので,内服も少量から開始し,徐々に低下させるように容量を調整し,発作時は痛み止めを中心に使用し,尿酸を下げる薬はあまり増減しません。
後は背景に悪性腫瘍が隠れていないか,定期的な検査が求められる場合もあります。
痛風,尿酸高値でどうしたらよいかお困りの方はご相談にいらしてください。
先日夕焼けがきれいだったので一枚。
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