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    院長の独り言109(好酸球)

    2017年11月17日
    By staff
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    みなさんおはようございます!!

    札幌市は東区にある栄町消化器・内視鏡内科クリニック 院長の独り言です。

     

    やりました!!稲葉Jが韓国に逆転勝利です。おめでとう!!

     

    東京ドームは熱気むんむんですが札幌では寒さがいよいよ本番になってきました。

     

    明日は冬将軍到来のようです。

     

    さて,前回まで潰瘍性大腸炎,クローン病と炎症性腸疾患についてつぶやいてきました。

     

    今回は好酸球性胃腸症について。

     

    この疾患はどうするかが実は非常に難しい。

     

    昨今の日本は環境の変化で,アレルギー疾患をもっている患者さんが非常に増えてきています。

     

    例えば気管支喘息やアトピーがそれにあたります。

     

    同様に消化管に好酸球が集まって症状や炎症を起こすのが好酸球性の消化器疾患であり,

    食道におこるものを好酸球性食道炎,胃や腸におこるものを好酸球性胃腸症とよびます。

     

    今回は胃,腸におこるものについて。

     

    症状は主に腹痛,下痢,嘔吐で喘息やアトピー同様に慢性的に長く続きます。

     

    原因は十分な解明はされていませんが,食物のアレルギーが関与しているのではとの推測もあります。

     

    診断基準があります。

    1 症状(腹痛,下痢,嘔吐等)を有する

    2 胃,小腸,大腸の生検で粘膜内に好酸球主体の炎症細胞浸潤が存在している。

    (20/HPF以上の好酸球浸潤)

    この二つを満たすと診断となります。従って必ず内視鏡検査と病理組織検査が必要になるわけですが,今年の4月から栄町消化器・内視鏡内科クリニックで検査を行った患者さんで,この診断基準を満たしてしまう患者さんが多いのです。

    中には潰瘍を繰り返していたり,慢性的に腹痛が持続し,血便も伴う患者さんもいますが,多くは慢性的な軟便程度であったり,機能性ディスペプシア症状であったりします。

     

    そこで20/HPFでは少ないのではと50/HPF以上として対応しており,今後診断基準の見直しが必要かなと思っています。 また胃や十二指腸に好酸球浸潤を認めた患者さんの多くに,小腸や大腸にも好酸球の浸潤がみとめられ,やはり食事のアレルギーがあるのかなと想像されますが,アレルギーの検査をしても全くアレルギーがない人も少なくありません。

     

    内視鏡的には胃であれば多発する発赤とびらん,十二指腸ではやや輪状傾向のある潰瘍や瘢痕,そして拡大観察を行うと境界を伴い,一見すると癌を思わせる内部にらせん状血管が認められる場合と十二指腸絨毛のうっ血,白色の絨毛が認められるパターンがあります。症状があるまたは,これらの所見が強い場合は生検を行って,病理検査に回すようにしています。

     

    ピロリを治療しても腹痛や潰瘍を引き起こす場合はこの好酸球性胃腸症の可能性を疑って検査を行うことが重要かなと思います。

     

    慢性的な腹部症状,他に検査したけど異状ないといわれた方の中に好酸球性胃腸症が隠れている可能性もあります。

    お悩みの方はお待ちしております。

     

    最後に先日前医で最後に指導をしていた,いや助けてもらっていた研修医が挨拶にクリニックを訪れてくれました。

    一緒に担当していた患者さんの検討会もその日の夜にあり,行ってきましたが,なんとも立派にまとめていました。

    的確な質疑応答もしていて,指導医としてうれしい限りですね。

    待合にかざりました。ありがとう!!

     

     

     

     

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