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    院長の独り言12

    2017年5月4日
    By sakaemachi-staff
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    札幌市東区にあるとある消化器・内視鏡内科クリニックの院長です。

     

     

    今日は札幌も夏日となり,桜も満開。こんな日はバーベキュー,焼肉日和ですね。

    こう暖かくなってくると増えてくるものがあります。そうです食中毒です。5月から8月ぐらいにかけて増加してきます。なまものは食べないから大丈夫と思っている方,大きな落とし穴に注意してくださいね。

    これから増えてくるのは確かに生魚に付着しているビブリオもありますが,治療が必要になる可能性のあるキャンピロバクターやサルモネラが危険です。

    キャンピロバクターは主に鶏肉に付着しておりとあるデータによると一般に売られている鶏肉にはほぼ100%キャンピロバクターがついている報告もあります。他にも牛や豚,レバーにもいることがわかっており,動物やペットにも付着しているので要注意です。

    キャンピロバクターが体内に入ってから発症するまでには2-8日(多くは4-5日)なので,前日の食事はあまり関係がなく,数日前に鶏肉を摂取していれば可能性があります。動物園にいったあとも注意ですね。

     キャンピロバクター

    サルモネラは主に卵から感染することが多いですが,鳥の糞の混ざったピーナッツで大量の食中毒発生の報告もあります。また爬虫類に多く存在することがわかっており特にミドリガメに多いとされますので,ミドリガメを触った後はしっかり手を洗浄することが必要ですね。

    サルモネラは体内に入ってから発症するまでに8-24時間なので前日ちょっと古いTKG(Tたまご Kかけ Gごはん)を摂取していれば可能性があります。また関節痛や頭痛,高熱などインフルエンザ様の症状がでることが特徴です。

     サルモネラ  

    いずれの菌も年間3000件前後の報告があるので,注意してくださいね。しっかい手洗いといずれも熱に弱いので体調に自信がないかたはしっかり火を通して食べてくださいね。

    やっとタイヤ交換にいったらバーベキューをしている方をみかけたのでふとつぶやいてしまいました。

    いずれ第一水曜日の午後の勉強会でもう少しお話ししたいと思います。

     

     

     

     

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