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    Q31 血便がでました

    2019年2月4日
    By sakaemachi-staff
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    みなさんこんにちは!

     

    札幌市は東区にある栄町消化器・内視鏡内科クリニックです。

     

    早2019年も2月に突入です。

     

    年明けからは血便の方の受診が多く見られます。

     

    Q 「血便がでました。大腸がんでしょうか?」

    Q 「お尻をふいたら鮮血がついていました」

     

    年齢も若年から高齢者までみられる血便や下血に関してです。

     

    血便の原因は多岐にわたります。

     

    最も怖いのはもちろん大腸がんからの出血で,大腸がんは40歳を超えたころから増加してきます。

     

    しかし近年は食の欧米化から20代や30代にも大腸がんが認められ,近くでは阪神の選手が大腸がんの手術をうけたと報告しています。

     

    他には10~20代,そして40~50代と二相性に発症のピークを迎える潰瘍性大腸炎も急激に増加しています。

     

    便が緩かったり,腹痛を伴っていたり,また多くの症例が慢性的な血便に悩まされています。

     

    痔かもと受診された患者さんに検査を施行したら実は潰瘍性大腸炎だったということもあります。

     

    そして,近年増加している好酸球性胃腸炎,これも潰瘍性大腸炎と同じように腹痛,下痢を伴いますが,意外とアレルギー性鼻炎や花粉症,そして喘息,アトピーなどアレルギー疾患を他にも持っている方に多く見られ,大腸内視鏡検査で連続しない粘膜の塑像,浮腫,発赤で組織の検査で好酸球が増多していると診断されます。

     

    また,急激な腹痛(多くは左側腹部から下腹部痛),便がでたあとに出血する虚血性腸炎もよくみられ,便秘(特に便が硬い方)に多いです。

     

    後はお尻を拭いたら出血はほとんど痔のことが多いです。

     

    いずれにせよ,1-2年以内に大腸検査を受けられていない場合,特に40歳以上であれば一度は大腸の検査をうけられることをお勧めします。

     

    血便,下血は意外と詳しい問診である程度出血の原因を絞ることもできますので,血便のあるかたはご相談にいらしてください。

    2月になりました。今月の1枚です。アメリカの灯台です。

     

     

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