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    Q26 インフルエンザかもしれません。

    2018年12月3日
    By sakaemachi-staff
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    みなさん,おはようございます。

     

    札幌市は東区にある栄町消化器・内視鏡内科クリニックです。

     

    とうとう2018年も12月,師走に突入しました。今年は9月ぐらいに一度インフルエンザの患者さんが少し流行したとのニュースから早い時期でのインフルエンザの拡大が懸念されていましたが,寒くなるのが遅かったためか,ワクチン接種を早めにうけられる患者さんが多くなったためか,札幌市でもまだ流行の兆しはありません。

     

    当院にもインフルエンザワクチンをうちたい,インフルエンザかもしれないと来院される患者さんが増えてきましたが,どうやって診断・治療をおこなっているのか?質問です。

     

    Q インフルエンザでしょうか?

     

    まず診断ですが,最近はどこの内科でもインフルエンザ測定迅速キットというものがおいてあります。

     

    診断性能は若干ことなるものの,おおむね85-95%の診断力があります。しかし,ご周知のとおり,発症早期はまだインフルエンザが増殖しておらず,陰性と判断されることがあることと,100%ではないことも注意です。

     

    従ってインフルエンザの流行時期にインフルエンザ症状(発熱,咽頭痛,関節痛など)があれば,インフルエンザと診断して治療を行います。悩ましい場合やインフルエンザでない証明が必要な場合は検査を行いますが,明らかな場合は検査をしても陰性になってしまう可能性があるので,臨床的にインフルエンザと診断した場合,治療に移行することがほとんどです。

     

    なので例えば休日当番に当番病院を受診しても検査をされることが少ないのは,臨床的にインフルエンザと診断しているからです。

     

    では治療は?最近はよくインフルエンザと診断されたけど薬がでなかったといわれる方がいますが,インフルエンザ=全員に抗インフルエンザ薬ではありません。

     

    基本的にインフルエンザは普通のウイルス性の風邪と同様,特に治療をしなくても数日で快方にむかいます。

     

    なぜインフルエンザの薬を使うかというと,重篤になることを抑える,早期にインフルエンザを退治して二次感染を防ぐ目的が強いです。従って,高齢者や小児など体力のない方や,糖尿病や喘息など基礎疾患をお持ちの方は積極的に治療を行いますが,体力があって5日休める方には必須ではありません。

     

    インフルエンザの薬を使うと2-3日でウイルスが検出されなくなるといわれていますが,今年から平均24時間でインフルエンザが消えたという内服も発売されているので,早期にインフルエンザを消したい場合は有効かもしれません。

    インフルエンザは5日経つと自然に消退することが多いため,学校法でも発症から5日はおやすみとなっています。つまり発症から48時間以内でないと早期にウイルスを招待させる効果が乏しいため,48時間以上経過している場合は内服の副作用の方が懸念される場合は処方しなかったりします。

     

    とはいえ,インフルエンザにかかると本当につらいですよね,私も数年前にインフルエンザになったときは一時の記憶がないぐらいでしたので,怖さも実感しています。今は早期にウイルスを退治してくれるお薬もありますので,早く治したい場合は発症から12-24時間ぐらいに医療機関を受診されるとよいと思います。

     

     

    さて,先日後輩が開業したため内覧会にいってきました。

     

    回復ベッドがいっぱいあっていいなぁ。

     

     

     

     

     

     

     

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