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    Q5 ピロリ菌の除菌をしても胃がんになるってどういうことですか?

    2018年5月14日
    By staff
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    みなさんおはようございます!!

     

    5月も中旬,今週は暖かい日が続くとの予報です。ここ札幌はまだ最高気温は10度代ですが,九州・沖縄では30度になるようです。

     

    さて,まだまだ多い質問がこれ

     

    「ピロリ菌の除菌をしたらもう胃がんにならないんじゃないですか?」

    「ピロリ菌の除菌をしたのにまだいるってどういうことですか?」

     

    昨今は胃がんの原因がピロリ菌であることが証明され,一般的にひろまってきています。

    しかし,ピロリ菌を除菌したらもう胃がんにならないと思われている方が結構多いんです。

     

    ではまず胃がんになるルートをお話します。

     

    ピロリ菌に感染する(多くは幼少期です)

    ピロリ菌による胃炎が発生する

    長期にわたり胃炎が持続する(慢性胃炎)

    この慢性胃炎を背景として異常な細胞がでてきて

    がん化する

     

    これが一般的なルートです。

    つまり慢性の胃炎を背景としてがん化してくるので,慢性胃炎が残っているとそこから発がんしてくる可能性があります。

     

    とくに,内視鏡でみたときに腸上皮化生といって胃の粘膜が腸の粘膜に置き換わっていると,除菌をしても健常の胃に戻りにくく,発がんの危険とあるというデータもあります。

     

    従って,慢性胃炎が進んだ状態であればかなり注意が必要です。

    そして,慢性胃炎が軽微のうちに除菌をすればより胃がんの危険を減らすことができるといわれているので,早めの除菌が推奨されます。

     

    また,現在の除菌はPcab(タケキャブ)を用いた除菌を行うことで,一次除菌を行うことでおそそ90%の除菌成功率ですが,除菌判定での検査(UBT尿素呼気検査)の診断力が98%ぐらいといわれているため,消えたと思ってもピロリ菌が残っていることもあります。

     

    従って除菌が成功したといわれていても,定期的な内視鏡検査が推奨されます。どのくらいの期間で?といのはまだ確立していませんが,進んだ胃炎であれば年に1度というところが多いです。

     

    いずれにせよピロリ菌がいるのであればより早期に除菌してあげることが重要ですので,ご家族にピロリ菌がいる,またはいた,井戸水をよく使っていたという方は検査をお勧めします。

     

    今月の一枚です。春らしくチューリップです。遠軽にもいたので北海道では湧別町のチューリップが有名ですよね。

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