みなさんこんにちは!!
札幌市は東区にある栄町消化器・内視鏡内科クリニックです。
いよいよGWですね。3日からの札幌は雨予報となっています。
クリニック内でも有名な晴れ男がなんとかしたいとは思っていますが・・・。
さて,Q&A3回目は下痢の質問が多く見られます。
その中でも当院に来られる方は他の病院で過敏性腸症候群かもといわれたが,下痢が一向によくならないという方が少なくありません。
ということでQ過敏性腸症候群といわれたが下痢がよくならないのはなぜか?
理由は二つです。
- 実は過敏性腸症候群ではない
- 薬があっていない,誘因がとれていない
です。
意外と1が多いかもしれません。どこまで検査をしたかにもよりますが,慢性的に下痢をきたす疾患には確かに全く異常のない過敏性腸症候群が多いとは思います。しかし,昨今食生活が変わったことにより日本人の腸内環境が変化し,アレルギーによる腸炎(好酸球性)やクローン病,潰瘍性大腸炎といった炎症性腸疾患が隠れていることもあります。
また肉についているスピロヘータ症や抗生物質をはじめとする薬剤が原因の下痢も決して少なくはありません。
そして,アルコール。これがかなり多いのですが,アルコールは腸に浮腫や炎症をおこすので,腸内環境がかなり崩れている方もみられます。
そしてここ1年当院で便培養の検査をするとトキシン,毒素は産生されていませんが,病原性大腸菌がけっこうでてきます。
そして,2. 上記のいずれもないけど下痢が続いている場合
過敏性腸症候群は機能性ディスペプシアと同様,ストレスが誘因となっていることがみうけられます。
一般的には整腸剤や過敏性腸症候群の内服で軽快することもありますが,ストレスが大きな誘因となっている場合は,そのストレスが改善されないと繰り返したり,下痢が続くこともあります。
その場合はカウンセリングやSSRIなどの向精神薬,抗不安薬が必要になる場合もあります。
当院に来院される方は多くが1のそれ以外であることが多い気がします。
原因を取り除かないと下痢が収まらないこともありますので,長く続く場合はご相談にいらしてください。
GW 子供とお散歩していたら桜が咲いていました。ストレス発散にもいいですね。
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