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    Q2 胃ポリープはとらないんですか?

    2018年4月26日
    By staff
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    みなさんこんにちは!!

     

    札幌市は東区にある栄町消化器・内視鏡内科クリニックです。

     

    前回から始まったQ&A2回目です。

     

    多い質問がこれ

    「胃ポリープあるんですけど,放っておいて大丈夫ですか?」というもの。

     

    おそらく大腸ポリープと混同されているのだと思います。大腸がんの多くはポリープのがん化が明らかであり,腺腫性の大腸ポリープを切除していくことで大腸がんの死亡を減少させたという明確なデータがあるため切除します。

     

    一方胃ポリープの多くは特に昨今は

     

    「胃底腺ポリープ」

    といわれるもので,まずがん化はしません。

    これが胃底腺ポリープ。通常の内視鏡では光沢があり,表面がつるっとしています。そして表面に正常粘膜と同様のRACとよばれる微細血管網がみられます。さらに拡大観察をすると表面は円形の構造で覆われており,さらに診断を確定することができます。

    このポリープはほとんどピロリ菌がいない人にできるポリープで正常の胃粘膜がもりあがったものと考えてください。

    つまりピロリ菌がいないので,胃がん自体にもなりにくいことを表しています。

     

    しかし,逆流性食道炎や,薬剤性潰瘍の予防としてPPIやPcabといったプロトンポンプ阻害剤を長期に服用すると,血液中のガストリンが高値となり,このポリープが増大したり,増加します。

     

    それでもがん化することはほとんどありませんが,世界では数例だけ,神経系腫瘍(NETとよばれます)が発生したとの報告もあり,増大しないか2年に1度ぐらいの経過をみたほうがいいと思います。

     

    そしてもう一つの多いポリープが

     

    「過形成性ポリープ」

     

    過形成性ポリープには赤く,充実し隆起したものと,白く平坦で小さいものにわけられます。

    前者はピロリ菌の感染が原因となっていることが多く,5%前後のがん化の報告がありますが,除菌をすることによってその多くは消えてしまったり,小さくなっていくことが多いので,いきなり切除することは稀です。

     

    しかし,昨今心臓の病気や脳梗塞のために抗血栓薬(血液をサラサラにする薬)を服用されている方が多く,その場合,貧血の原因となることがあり,入院の上切除が必要になることもあります。また,過形成性ポリープはがん化の可能性が少なからずあるため,定期的な内視鏡検査と場合によっては組織検査を行い,がんの疑いがある場合は入院の上切除します。

     

    後者は胃底腺ポリープと同様,胃の上の方にできますが,ピロリ菌がいない胃によく認められるので心配ありません。

     

    胃がんの多くはポリープよりも潰瘍です。従って,胃潰瘍や十二指腸潰瘍をされた方,ピロリ菌がいた方が胃がんのリスクとなります。

     

    また胃ポリープは胃薬をのんだからといって治るわけではありません。逆に胃薬の一部によってポリープが増えますので,長期に胃薬を服用される場合は注意が必要です。

     

     

     

     

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