こんばんは!
4月も早いもので下旬に入りました。あと1週間でGWですね。
しばらく子供たちを連れて行ってあげていなかったので,天気もよさそうだし,出かけてきました。
小樽againです。
ところが,息子が楽しみにしていた「武将館」がなんと閉店していた。かわりにSNOOPYのお店で開店前に大行列。
北海道にはあと函館にしかないので,今度いってきます。
さて,院長の独り言は終了し,今日からQ&Aを始めます。
患者さんからの問い合わせで多いのが,大腸の検査について。
大腸の検査の流れは内視鏡検査を受けられる患者様へにありますので,ご参照ください。
大腸検査がつらいといわれる理由には3つあると思っています。
1. 検査の前の前処置
2. 検査中
3. 検査後
です。
1. 検査の前の前処置ではどうしても大腸の中を空にしないと検査ができないません。
ある程度の前処置でも検査は可能ですが,せっかく検査をしているのに,大腸がんになりやすい平坦型のポリープがみつからなかったり,検査中に過剰の空気が入るため,腸がのびてしまい,検査自体がつらくなってしまう可能性あります。
そして,腸管をきれいにするために当日のむ下剤の量が多く,特に水分をのむことが苦手な方には苦痛となってしまいます。
そこで当院では診察をした上で,当日のむ下剤の量を少しでも軽減できるように,3日前からの食事指導と排便の状態に応じて,数日前から緩下剤や,軽い腸管運動改善薬,刺激性下剤を服用してもらっています。
特に頑固な便秘の場合,前日の夜に服用する下剤で夜間につよい腹痛をともなったり,虚血性大腸炎になることも決して少なくはありませんので,細心の注意を払っています。また万が一進行性の大腸がんであった場合,下剤によって腸閉そくとなってしまう可能性もあるため,大腸の検査だけは必ず問診と診察を行ってから,受けていただいています。
2. 検査中は痛みや不快感を感じることが挙げられます。
どうしても腸管はまっすぐでないため,曲がり角やのびながらでないと入っていかない部分があるため,ここが難関となります。
腸の長さや走行には本当に個人差があり,癒着や憩室がある方もいます。
そして,内視鏡の挿入もいろいろあり,ここは内視鏡医の技術によるところがどうしても大きくなってしまいます。
当院ではサブマリン法(完全浸水法)で主に挿入しています。
内視鏡挿入時に空気をいれるとどうしてもS状結腸の曲がり角がきつくなってしまいますが,水のまっすぐになろうとする力を利用して,極力腸管の曲がり角の角度を緩くしながら挿入する方法です。
くわえて,空気がない分腸管がのびにくいので,押される感じも当然ゼロにはできませんが,軽減することができます。
それでも伸びてしまう,またはやせ型の女性に多いのですが,腸が回転しまう場合は,マニューバといって腸をおさえてもらったり体位変換をしながら挿入しています。
なるべくの工夫をしてもどうしても挿入ができない場合や痛みが出てしまう可能性もありますので,患者さんや腸の緊張を緩和する目的に軽い鎮静剤を用いて行うことをお勧めしています。
当院での盲腸到達率は99%です。
3. 検査終了後の苦痛のほとんどがおなかがガスで張るといったものです。
大腸内視鏡検査はまず内視鏡を盲腸まで到達し,その後観察をしてくるため,帰りの方が空気がはいり,終わっても空気が残ってしまいます。
また小腸にも空気が流れていったり,腸管の動きを抑える注射をするために,腹部膨満感として残ってしまいます。
当院では大腸内視鏡検査の方は炭酸ガスを用いており,このガスは腹腔鏡の手術にも使用されています。
炭酸ガスは空気よりも約10倍ほど吸収が早いため,鎮静剤がきれたころには多くのガスが吸収されたり排泄されているので,検査による空気が残っておなかが張るということはほとんどありません。
昨今は大腸がんが増加しています。検診で便潜血が陽性になった方,便秘や下痢,腹部膨満などでお悩みの方は是非ご相談いらしてください。
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あ,Q&Aがいつもの院長の独り言と同じ結末になってしまったことは置いといて・・・
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