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    院長の独り言 126

    2017年12月21日
    By sakaemachi-staff
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    みなさんおはようございます!!

    札幌市は東区にある栄町消化器・内視鏡内科クリニック 院長の独り言です。

     

    結局安室ちゃんは紅白出場するようですね。

     

    あまり紅白はみないので,なんとも・・・

     

    昔は総合格闘技が多く楽しみでしたが,最近はあまりやりませんね。

     

    朝青龍vs ボブ・サップというのもなんだかな~

     

    曙でちょっと残念な思いをしているので,

     

    アーネスト・ホースト(Tシャツも持っている!!)やジュロムレバンナが好きだったな?

     

    さて,シリーズで回顧している内視鏡ですが,前回に引き続き直近の勤務先であった札幌東徳洲会病院。

     

    AEMLという胸痛(胸がいたい),嘔吐,吐血で発症する,急性食道粘膜病変についてつぶやいていました。

     

    他にも突然死してしまう急性大動脈解離の類似疾患,急性の動脈乖離です。

     

    え,消化器と思われるかもしれませんが・・・

    突然発症する上腹部痛,嘔吐で,症状が持続します。発症の仕方は急性胃潰瘍や急性十二指腸潰瘍の穿孔(穴があく)と同じなのですが,おなかを診察しても全く腹膜刺激症状(おなかが硬くなる)がありません。

     

    でも患者さんはすごくいたがるし,鎮痛剤(一般に最初はお腹の動きをとめるブチルスコポラミン)を用いても,一向に痛みがとれない。

     

    普通の条件でCTを撮影しても,異常なしで,採血上も異常なし,で帰されてしまうケースも少なくありません。

     

    実はおなかの血管が避けていることがあるんです。SMA(上腸間膜動脈,小腸や大腸の一部を養う血管)の解離が一番多いのですが,他にも腹腔動脈(肝臓や脾臓,胃の栄養血管)が避けていたり,脾臓への血管が避けていたりします。これは動脈相という,超早期の造影条件でCTを撮影しないと見逃されてしまうのと,こういった疾患があるという念頭に置かないと診断されずに終わってしまいます。

    ↑ 腹部CT検査(早期) 上腸間膜動脈が扁平化している。

    なかなかこれでもわかりにくいので,疑わしい場合は矢状断(縦切り)を作ってもらいます。

    ↑ 腹部CT検査(矢状断) 上腸間膜動脈の内腔が狭くなっています。

    偽腔の血流はありません。

     

    この疾患は中高年の男性に多く,高血圧,喫煙が危険因子と思われます。

     

    治療は保存的治療といって腸管への血管が避けているために負荷をかけないよう,絶食と血圧管理になります。

     

    ほとんどの症例が,これで改善しますが,一部の症例では動脈瘤ができたり,血管の避けが増悪し,ステントなどの追加治療が必要になることがありますので注意が必要です。

     

    あ,内視鏡は全く使いませんね・・・。

     

     

     

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