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    院長の独り言122

    2017年12月13日
    By sakaemachi-staff
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    こんばんは。札幌市は東区にある栄町消化器・内視鏡内科クリニック 院長の独り言です。

     

    さて,とうとう12月も中旬ですね。今年もあと2週間ちょっとで終了です。

     

    最近は日が暮れるのも早く,足元も悪いので,お気をつけください。

     

    さらに,札幌でもインフルエンザが流行してまいりました。

     

    当院でもすでに数名,インフルエンザがでています。

     

    今年はワクチンを打てていないという方も少なくないと思いますので,手洗いうがいはこまめにしてください。

     

    さて,今日は水曜日。午後から休診のため,定例の勉強会を開催しました。

     

    以前のブログでも取り上げましたが,糖尿病,そして糖尿病予備軍の方が増えています。

     

    糖尿が悪化したままであったり,長期間の糖尿病だと様々な問題がでてきます。

     

    そんな中で今日は足のケア(フットケア)について。

     

    実は糖尿病の患者さんの実に30-40%に足白癬,爪白癬が認められるという報告があります。

     

    つまり水虫と爪の水虫になるわけですが,水虫は皆さんご存知の通り,かゆみがでてきます。

    しかし爪白癬では自覚症状がほとんどありません。

     

    症状がないし,いいやという考え方もあるかもしれませんが,ご家族がいらっしゃる方は,ご家族の方にうつしてしまう危険があるため,注意です。

    さらに,今は症状がなくても長期間爪白癬を放置しておくと,足先への血流が悪くなり,糖尿病性足壊疽になりやすいのです。ここまでいってしまうと足の切断を余儀なくされるケースもありますので,やはり早めの対応が必要となります。

     

    今までは内服での治療が主でしたが,実は併用できない薬があまりにも多く,時に肝不全になってしまうこともあるため,あまり使用されませんでした。

     

    最近はマニュキュア感覚で爪に塗ることができるタイプの新しい治療薬が開発され,やっと長期処方ができるようになりました。

     

    皮膚科や形成外科に通院されている方は使用されたことがあるかもしれませんが,「クレナフィン」というお薬です。

     

    しかし,これを使用するには爪白癬であること証明することが必要であるため,爪,それもやや深いところの柔らかい部分を顕微鏡で確認する必要があります。というのも白癬以外にも乾癬など他の病気である可能性もあるからです。

     

    さらに,治療を開始したら,基本的には爪が生え変わるまで継続することが重要なため半年から1年は治療を継続していく必要があります。

     

    当然,糖尿病以外にも高齢者では70%以上も爪白癬をお持ちの方がいらっしゃるようなので,ご心配な方はご相談にいらしてください。

     

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