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    院長の独り言97

    2017年10月24日
    By sakaemachi-staff
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    みなさんおはようございます。

    札幌市は東区にある栄町消化器・内視鏡内科クリニック 院長の独り言です。

     

    とうとう札幌も雪が舞いました。

     

    いよいよ冬がやってきます。

     

    さて,今回は潰瘍性大腸炎UCの続き。

     

    潰瘍性大腸炎は慢性の腹痛,下痢,下血が主な症状で若年者と中高年の2双性に発症のpeakがあります。

     

    1便回数

    2血便の有無

    3発熱の有無

    4頻脈の有無

    5貧血の有無

    6赤沈亢進の有無

    で重症度を判定していきます。

     

    約半数の患者さんは軽症ですが,便回数や血便が増えてくると中等症から重症になってきます。

     

    治療は落ち着いていれば5ASA(アミノサリチル酸)製剤の内服になり,炎症の範囲に応じてペンタサやアサコールを使い分けていきます。これに1日1回のリアルダが最近発売されました。また直腸炎をはじめお尻近くの炎症が強い場合は注腸を併用します。

    こちらも昔は胃薬を溶いておしりから注入していましたが,ペンタサの注腸が発売され,今後は泡で注入できるブデソニドの注腸も発売されます。

     

    状態が悪化(再燃)してくると5ASA製剤の増量やステロイドの内服,免疫調整剤やBIO(生物学的製剤),カルシニューリン阻害剤が使用されます。

     

    重症例では入院の上,絶食,時に高カロリー輸液による腸管安静が必要になる場合もあります。

     

    加えて,潰瘍性大腸炎の悪化には感染症が併発していることも少なくありませんので,便の培養やサイトメガロなどのウイルス検索も行っていきます。

     

    栄町消化器・内視鏡内科クリニックでは入院設備が整っていないため,重症の治療はできませんが,診断から特定疾患の申請。治療は5ASA製剤からステロイド内服,免疫調整剤で維持できる軽症から一部中等症まで可能です。

     

    血液の混じる便,夜間排便や粘血便(どろっとした便)の方は,ご相談にいらしてください。

     

    初公開!!当院の内視鏡室奥にある洗浄室です。

    ここだけ強力な集中換気をとりつけ,においがこもらないように作成してもらいました。

     

     

     

    こんな感じで日々内視鏡を毎回洗浄,感染対策をしています。

     

     

     

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