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    院長の独り言65(痛み止め2)

    2017年8月21日
    By sakaemachi-staff
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    おはようございます。

     

    札幌市は東区にある栄町消化器・内視鏡内科クリニック 院長の独り言です。

     

    8月も下旬,夏の高校野球選手権もいよいよ終盤。今年はおかしな年ですね。

     

    外野フライだろうと思った打球がスタンドインする,デッドボールかとおもったらよけたバットのグリップにあたって,フェアゾーンにおちてしまいキャッチャーゴロ,そしてあとアウト一つからの同点または逆転劇が多い。最後まで気の抜けない大会ですね。

    残っている4校がんばってください。

     

    さて,今日は先週からの続き,痛み止めのお話。

     

    痛み止めは種類があり,湿布でも胃腸障害をきたす可能性があることをお話してきました。

     

    ではどうしたらよいのか?

     

    まず飲まないに越したことはありません。

    痛みの中には慢性疼痛といって,痛み止めを飲んでもあまり効果がない場合があります。

    痛みには 大きく分けて3つ種類があります。

     

    1 身体表現性(侵害受容性)疼痛

    2 神経因性疼痛

    3 心因性疼痛

    このうち一般的な痛み止め(NSAID)が利くものは1 身体表現性疼痛がほとんどです。

    がんによる痛みや急性腰痛や打撲といった急性の整形的な痛み,生理痛,頭痛の一部などがあてはまります。

     

    2 神経性疼痛には代表的なものに帯状疱疹後疼痛や糖尿病の神経障害に伴う疼痛

     

    3 心因性疼痛には腰痛手術後1年以上経過した痛み(検査診断上異常なし),精神的な疼痛があてはまり,実はこれが意外と多いんです。

    慢性的な痛みの多くはここに当てはまることが少なくありません。

     

    痛み止めが効果を示さない(飲んだという安心感だけ)場合に痛み止めを続けることは避けたいところです。

     

    次に,痛み止めの選択です。2や3ではNSAIDといわれる痛み止めを漫然とは使用しません。

    そして1で使用しなければならない場合,出血しやすい人,潰瘍ができやすい人を見極めてNSAIDの中でも潰瘍のできにくい痛み止め(セレコキシブ系やアセトアミノフェン)を選択し,さらに必要に応じて潰瘍の予防を行います。

    具体的には胃潰瘍や十二指腸潰瘍の既往のある方,高齢者(65歳以上),循環器や脳血管疾患で抗血栓薬(血液をさらさらにする薬)を服用されている方,そしてピロリ菌をお持ちの方などは出血しやすいといわれています。

     

    そして低用量のアスピリンを服用されている方では潰瘍の予防を推奨する症例として,やはり潰瘍の既往のある方,高齢者,ステロイドを服用されている方,2剤以上抗血栓薬を服用される方,抗凝固療法(ワルファリンカリウムやNOAC,DOACとした新規抗凝固薬)を服用されている方,糖尿病,腎障害を持っている方は予防推奨となっています。

     

    いずれにしても痛み止めを長期に服用される方は一度内視鏡検査を受けていただき,潰瘍やびらんの有無を検査してみることをお勧めします。

     

    症状がないのになぜって?

    痛み止め服用者では胃の痛みでにくく,気づいたときは吐血,下血ということが多いのです(半数以上で自覚症状がありません)。

     

    私は大丈夫?小さな疑問をお持ちの方は,9月2日土曜日13:00から「ピロリと胃癌」の勉強会とその後質問の時間を設けておりますので,お気軽にクリニックにいらしてください。

     

    久しぶりにパズル完成しました。2016ピースの富士山です。

    難しそうですけど,意外とさくさくはまったよ。

     

     

     

     

     

     

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