みなさんこんにちは!!
札幌市は東区にある栄町消化器・内視鏡内科クリニック 令和のつぶやきです。
とうとう2023年も3月に突入しました。
少しずつ春の足音が聞こえてきそうです。
さて3月3日ひな祭りは久しぶりにみっちり1時間の講演を行ってきました。
「どうする家康」が今年は大河ドラマになっていますが、「どうするUC」として潰瘍性大腸炎についてです。
今回は社内講演と臨床の症例をという希望があったため、診断に至るまでを中心に鑑別疾患を含め講演してきました。
現在当院に通院中の潰瘍性大腸炎の患者さんは40名ほどですが、中等症以上に使用することが多いプレドニン内服やブデソニド注腸などは40%ぐらいの患者さんに使用していました。潰瘍性大腸炎には寛解治療と維持療法がありますが、今年の冬は5-6名再燃しており、珍しい冬になりました。そのため寛解治療の患者さんが増えたのかと思われます。
潰瘍性大腸炎は血便を主にする症状で、鑑別すべき疾患は多岐にわたります。当院には血便をみとめてご来院される患者さんが多いため、増えていると考えられます。
潰瘍性大腸炎で使用する薬剤をすべてクリニックで使用することはできませんが、大学病院をはじめ、遠軽厚生病院や名寄市立病院、釧路市医師会病院、琴似ロイヤル病院では潰瘍性大腸炎やクローン病の診断治療を行ってきました。最近ではαインテグリン阻害薬を使用する患者さんもでてきています。
潰瘍性大腸炎は難病になりますが、実は診断が難しく、潰瘍性大腸炎だと思ったら他の疾患であったり、逆にほかの疾患と思っていたら潰瘍性大腸炎になったりとがんやポリープと異なり、4次元(時間経過)での診断が必要になることがある疾患です。
血便を認めたら便潜血以上のリスクにもなりますので、一度受診をご検討ください。
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