みなさんこんにちは!!
札幌市は東区にある栄町消化器・内視鏡内科クリニック 令和のつぶやき
実は今年初でした。
昨日から当院でも新型コロナワクチンの予約を開始しました。
ご予約の際は2回目接種がいつだったか必ず接種券で確認の上,ご予約ください。
さて,今年からAMBITIOUSという北海道内視鏡学会公認のWeb勉強会が月1回開始されております。
明日は2回目です。札幌の会場にこられなくともWebなのでご自宅にいながらまた職場で視聴が可能です。
またこの会は講演中にもチャットを使ってお互いに質疑応答ができるので,その場で問題を解決できることもあります。
来月3月は25日に3回目の勉強会ですが,僭越ながら私が講師の一人を務めさせていただきます。
現在は講演資料をせっせと作成中!!
内容は大腸ポリペクトミー・EMRについてです。
当院は2017年4月に開業しておりますので,まもなく丸5年が経過しますが,当院で1,500名弱の方がポリープ切除を受けられております。
1-2ケで終了される方,多発している方と様々ですが,最大1回で33ケのポリープ切除を行っていました。大きいものは最大35mm程度のポリープを切除しており,クリニックとしてはめずらしく留置スネアも常備しているので入院して切除されるポリープも可能な限り切除しています。偶発症は穿孔例はありませんし,コールド切除はほぼ出血がありません(1名のみ)が,どうしても通電するポリープ切除は治療後出血をきたしてしまうことがあります。
出血してしまった場合は本当に申し訳ないと思いますが,サイズが大きくなるほど出血率は上昇してくるのでやはり大きくなる前に切除したほうが食事もとれるし安全性が高いと実感しています。
小さいポリープは担癌率が低い(5mm未満では1%以下)ですが,自然経過をみたデータでは20%が増大しており切除が必要となっています。次回経過をみて切除もあり(ガイドラインでもそうなっています)ですが,特に仕事をされていて忙しくこまめに大腸検査はうけられない,他の病気や体調で検査がのびるということもあり,取れるなら見つけたときに切除しておいた方が患者さんの精神面でも安心があるかなと考えております。
実際におおきくなったらとりましょうといわれていた方が,4年で手術が必要になったり,以前は他院で異常なしだったのが3年後進行がんになっていたという症例も経験します。
大腸癌は70%がポリープからのがん化ですが,残りは遺伝子異常に起因する鋸歯状病変からのがん化,そしてde novoといっていきなり大腸がんになる場合もありますので,ポリープ切除された方は定期的に(なにもなかったら3年後)検査を受けられた方がよいと思います。
大腸ポリープは腫瘍性ポリープをすべて切除していくことで50%以上大腸がんの死亡を抑制できると海外で報告されています。わが国でも大腸癌は右肩上がりに増加しているので注意が必要です。
さて,スライド作成に戻りますか・・・
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