みなさんおはようございます。
札幌市は東区にある栄町消化器・内視鏡内科クリニックです。
早くも2018年は6月に突入しました。天皇の生前退位まで1年を切りましたね~。
はてさて来年の年号はどうなるのでしょうか?
「平ら成る」から「平成」です。昭和から平成への移り変わりがつい昨日のことのように思い出されますが,30ちょっとぐらいまでの方には記憶がないんだろうな。
さて,Q and Aでお送りしているシリーズですが,当院には消化器内科なのか一般内科なのか区別が難しいところですが,「便秘」でご来院される方が少なくありません。
そんな中多い質問というか意見
「野菜をいっぱい食べてるんですけど」
というもの。「便秘」={食物繊維をいっぱいとる}という図式は必ずしもあてはまりません。
昨今話題の「腸内環境改善」「便自体をつくる」ためには食物繊維がかかせません。
加えて大腸がんの予防にもなります。
しかしながら,便が硬くて詰まっている場合は逆効果になります。
便がつまっているのに食物繊維,特に不溶性の食物繊維を多く摂取してはつまっている便を増やすことになります。
詰まってしまった場合や虚血性腸炎,憩室症では便自体を減らすことが重要なので食物繊維を減らすことが大事なのです。
摂取するにしても海藻類なでの水溶性の食物繊維になります。
便が詰まっている場合は一にも二にも水分摂取,そしてつまりが強い場合は浣腸や坐剤,摘便などでつまりを除去します。
便がつまっているのかどうか?患者さんご自身でわかる場合も当然ありますが,高齢者になってくるとそもそも便意自体がおちてきますので,気づかずに便がつまっているなんてことも少なくありません。
また,刺激性の下剤を服用されている方は便が残っている感じがあり,便がないのに便がつまっている感覚に陥ることがあります。
従って,実際に便がつまっているのかどうかが重要となってきます。
診察やX線である程度便のつまりやつまっている便の形状も判断できますので,便秘でお困りの方はご相談にいらしてください。
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