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    院長の独り言114 内視鏡

    2017年11月27日
    By sakaemachi-staff
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    みなさんおはようございます!!

     

    札幌市は東区にある栄町消化器・内視鏡内科クリニック 院長の独り言です。

     

    いよいよ11月も残すところあと5日となりました。

     

    早いですね~。

     

    さて,先週に引き続き内視鏡について思い出を含め回想します。

     

    前回は旭川厚生病院で止血や大腸内視鏡検査そして,ESD(粘膜下層剥離術)を学び,胃がんや大腸がんの形態学を研究していたことまで振り返ってきました。

    旭川厚生病院で2年間の研修は本当に厳しいもので,今思い返せば月の残業は軽く100時間を超過していましたね。それでも今の自分があるのはここでの研修の基礎が大きいと思っています。

     

    ここが一般と違うところでしょうか?医師としてはどこかで時間をつぶして学ばないと成長できないのかなとも実感。患者さんを守るためにはそれなりの技術と知識が必要で,常に研鑽が求められる。でも時間には限りがあり,休みもとらないと頭も働かず,正しい判断ができない,ここのバランスが難しいですね。

     

    さて,5年目からは釧路市医師会病院で2年間の研修。月20日以上が釧路市の救急当番。当然胆嚢炎や総胆管結石,そして出血性胃潰瘍,下血と消化器の緊急も非常に多く,自宅待機でも2/3以上は呼ばれていたと思います。

     

     

    ここでは消化管の緊急疾患に対する緊急内視鏡と地方でも札幌と同じ医療を提供できるようESDを積極的に行っていました。

    今でこそ多数の内視鏡デバイスがありますが,当時はITナイフしかない時代でした。

     

    また地方柄か漁師さんが多く,糖尿病や胆のう結石の患者さんが多く,ERCP(内視鏡的逆行性膵胆管造影検査)やEST(乳頭切開術),ステント留置術を多々経験し,急性膵炎に対する動注療法や劇症肝炎の血漿交換,透析もしていました。透析は臨床工学技士さんがいない病院であったため,自分で透析の機械を出して,回路を組んでいました。最初はなれず1時間半ぐらいかかっていましたね。どうしても小さい気泡が残ってエラーがでてしまいます。

     

    釧路での研修後は旭川医大に戻りました。

    つづく

     

     

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