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    令和のつぶやき11

    2019年8月3日
    By sakaemachi-staff
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    みなさんおはようございます。

     

    札幌市は東区にある栄町消化器・内視鏡内科クリニック令和のつぶやきです。

     

    2019年もとうとう8月に入り,ここ1週間は札幌でも日中のみならず夜間も熱帯夜が続いています。

     

    北海道でも熱中症とみられる救急搬送や死亡例もでていますので,決して他人事ではありません。

     

    熱中症の初期にはただだるい,食欲がない,嘔気,足がつりやすい,など何気ない症状から始まることもあります。特に食欲低下や嘔気がでてからでは水分補給もままならないので,トイレにいく回数も参考にしながら,こまめに水分補給をかかさないようにしてください。

     

     

    さて,7月8月は大きな学会が少ないため,様々な講演会や勉強会が主宰されています。

     

    先週も連日講演会に足を運んでまいりました。

     

    まず抗血栓薬のお話。

     

    北大の小野先生が講師です。先日日本でも平均寿命が発表され,最高齢を更新していました。医療の質の向上がさけばれていますが,がんの診断治療もそうですが,心・脳血管疾患の治療から予防管理の向上も大きく貢献しています。

     

    その中で重要なのが抗血栓薬といわれるもので,血液が固まるのを防ぐ抗凝固薬と動脈の血栓ができるのを防ぐ抗血小板薬に大きく分けられます。

     

    抗凝固薬には古くからワーファリンが使われていますが,食事制限が多いことと,食事摂取の影響をうけてしまうため,最近はDOAC新規の凝固薬が多く使われるようになりました。

     

    また抗血小板薬は従来からアスピリンが使用され,現在も最も使用頻度が高い薬剤です。

    この抗血小板薬は心血管疾患の急性期には少なくとも2つの薬剤が使用されるため,出血のリスクも増加します。

     

    近年は様々なデータの蓄積と解析が進みました。私が医師になったころは内視鏡検査や治療を行うときに抗血小板薬であれば1-2週間休薬していましたが,薬剤の中止により脳梗塞や心筋梗塞の発症が3倍になるため,現在は長期の休薬はせず,服薬している薬剤の種類と患者さんの血栓症のリスク(危険度)を加味して必要に応じて休薬します。

     

    私も前任地の札幌東徳洲会病院時代に手術や内視鏡における抗血栓薬の休薬期間や同意書の作成の委員長を担っていましたので,当院でもそれに準じて行っています。

     

    そして翌日にはGERD(逆流性食道炎)のテレビシンポジウムですが,名寄市立病院の消化器内科再編のときに私を含め3名の医師で赴任したのですが,その時のリーダーである鈴木先生が全国デビューです。

     

    しっかり拝聴してきました。また川崎医大の眞部先生はディスカッションでご一緒させていただいたことがあり,GERDやFD(機能性ディスペプシア)の第一人者の先生です。

    内容や治療方針はほぼ当院で行っていることとかわりないので,再確認です。

     

    当院では定期的にスタッフの勉強会も開催し,少しでも高い質の医療を提供できるよう心掛けております。

     

     

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      ALL, ブログ, 消化器 上部
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