みなさんこんにちは!!
札幌市は東区にある栄町消化器・内視鏡内科クリニックです。
とうとう10月も間もなく終わりをむかえ,今年も残すところあと2か月ちょっとになりました。
そしてプロ野球も佳境。日本シリーズが開幕しました。ここまでは広島の1勝1分け。
ジョンソンの柳田選手へのインコースズバッには鳥肌がたちました。
海外では前田健太選手の所属するドジャースは負けてしまいましたね。
さて,最近の日本人は食の欧米化によって大腸がん,大腸ポリープの患者さんが増えています。
当院でも未だに大腸検査をうけられた約2人に1人は大腸ポリープがみつかります。
そんな中「なんで大腸がんになったりポリープはできるのか?」と質問をうけました。
実は理由はわかってはいないのですが,一部の大腸がんは鋸歯状腺腫という遺伝子異常からなる腫瘍から発生するため,遺伝子の変異が言われています。まだすべてが解明されたわけではないのですが,どうもこの遺伝子異常には3段階あり,3段階目まで進むとがんになってくるようです。なぜ遺伝子の変異,異常がおきるのかはまだ解明されていません。
答えになるかどうかはわかりませんが,昨今のデータ収集により大腸がんになりやすい人というのはいろいろと報告されています。
日本人での最近の報告では男性は女性の1.7倍,年齢は70歳を超えてくると40歳代の5.7倍,家族歴が濃厚だと2.9倍,BMIが22.5以上,つまり肥満があると1.3倍,喫煙があると(既往も含む)1.6倍大腸がんや大腸がんに近いポリープがみつかっていると報告されました。 (J Gastroenterol 2018 1109-1119)
海外からも肥満が大腸がんのリスクとする報告もされており,糖尿病やアルコール,肉食が大腸がんの危険とする報告もみられているので,大腸がんは生活習慣病といわれる先生もいます。
昨今ふえている大腸がん,生活習慣の改善も重要ですが,過去の習慣を改善することはできません。
高齢になるにつれ大腸がんや大腸がんに近い腫瘍が日本人でも増えてきていますので,定期的な検診や,特に大腸がんになる前に治療をご希望される場合は内視鏡検査を検討されてみてはいかがでしょうか?
当院では積極的に可能であればその場でポリープ切除も行っておりますので,ご心配な方はご相談にいらしてください。結構大きなポリープも切除しています。
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