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    院長の独り言172

    2018年3月24日
    By sakaemachi-staff
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    みなさんおはようございます!!

    札幌市は東区にある栄町消化器・内視鏡内科クリニック 院長の独り言です。

     

    昨日の夜は外出していたため一日遅れての更新です。

     

    最近の札幌もようやく春めいてきました!!

     

    そして多くの小中学校では昨日終業式でした。

     

    さて,昨今の日本は高齢化社会とさかんに叫ばれています。

     

    高齢と消化器にもさまざまな関連があります。

     

    胃がん,大腸がんが増えてくるのもありますが,実は脳血管疾患との関連性もいわれています。

     

    それは・・・

     

    「便秘」

     

    私もたびたび便秘についてはつぶやいていますが,便秘の高齢者では脳血管疾患や動脈瘤の破裂,そして転倒の危険があるんです。

     

    皆さんはご存知でしたか?

     

    排便回数では4日に1度未満であると心筋梗塞や狭心症といった虚血性心疾患が増えます。

     

    そして,硬い便や排便困難からいきむと最大血圧が60mmHg以上上昇し,動脈瘤の破裂の危険が,そして,排便後血圧が低下し,意識消失,転倒におちいる危険があります。

     

    注意すべきは高齢者では便意自体が少なくなり便秘の認識に乏しいことと,少量しかでていなくても便がでたと思い込み,直腸や大腸に多量の便が残っていてもそのままになっている可能性があることです。

     

    実は放置しておくと腸が破れる,虚血性大腸炎だけでは済まない可能性のある便秘・・・

     

    みなさんや皆さんのご家族は大丈夫ですか?

     

    最近は便秘の治療法も変わってきています。ご心配な方は是非ご相談にいらしてください。

    今週開催された便秘ネットフォーラムにもいってきました。

    小腸内に水分をひいて便を促す下剤,胆汁酸の再吸収を抑えて自然排便を誘発する下剤など,高齢者でも比較的安全に使用できる下剤も増えてきています。ちょっと値段が高いですけど・・・

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