みなさんこんにちは!!
札幌市は東区にある栄町消化器・内視鏡内科クリニック 院長の独り言です。
院長の独り言も早140回に到達しました。
いままでいろいろとつぶやいてまいりました。
2017年4月に開院し,様々な患者さんがご来院くださりましたが,内視鏡,消化器以外に多いのが,不眠の訴えでしょうか?
眠れないと訴えられる患者さんが多く,他の病院から眠剤をもらっている方も少なくはありません。
そして,多いのが眠れないからお酒をのむ!!
実はこれが一番やばいんです。
アルコールを飲むと眠くなる,眠くなる理由は体内にアセトアルデヒドが蓄積するからなのですが,いわゆる酩酊状態にならないと達しません。
少量では気分がさえるので,逆効果です。さらに血流が増加するため体が火照ってくるのですが,実は人間が睡眠に移行するときは体温が下がりますので,これも逆効果です。
さらに利尿効果があるため,夜間にトイレにおきる,つまり中途覚醒が増え,強いては睡眠の質が落ちるので,じっくり体は休まっていません。
しかも筋肉が弛緩(ゆるむ)ため,呼吸困難になったり,睡眠時無呼吸になってしまう可能性があります。
さらに次第に耐性(アルコールで鍛えるとだんだん飲める量が増えますよね)ができるので,アルコール量が増え,やめる時には不眠が悪化し,体が壊れていきます。
以前もつぶやきましたが,アルコールは,量が多ければ多いほど,肝硬変,食道がん,大腸がん,胃がんが増え,さらにアルコール性の膵炎,慢性膵炎に至ってしまう可能性が上昇します。
どちらかというと,アルコールを飲みたいがために眠れないことを理由にアルコールを摂取,つまり依存に移行していくことの方が多いので,注意です。
眠剤にもいろいろ種類があり,最近は危険や依存,転倒,アルツハイマーの増加がわかってきています。
年齢や服用頻度,さらには不眠の種類によっても眠剤の種類はかわってきます。糖尿病や脂質異常,高血圧と同様,日常生活の改善が最優先ですが,それでも不眠がある場合には眠剤(睡眠導入剤)を使用します。
当院では安全面を優先した,指導,睡眠導入剤の処方を行っております。
重症であれば精神科,心療内科をお勧めしますが,ちょっと心配,聞いてみたいという方はご来院ください。
尚,他院で眠剤を処方され,処方期間内であれば処方ができませんので,必ず現在服用されているお薬がわかる手帳などをご持参ください。
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