みなさんこんにちは!!
札幌市は東区にある栄町消化器・内視鏡内科クリニック 院長の独り言です。
今日もまた一段と冷え込みますね。
当クリニックでもインフルエンザがちらほらと出始めておりますので,お気をつけください。
さて,しばらくは私の内視鏡を回顧してきましたが,今日は一休み。
というのも,本日晴れて新しい注腸が発売となりました。
といっても便秘にではありませんが・・・。
以前も炎症性腸疾患についてつぶやいてまいりましたが,その中で一番疾患としておおい潰瘍性大腸炎の注腸です。
注腸の歴史をみると最初はちょうど大学にいたころですが,ガストロームという胃薬を微温湯に溶いて(といってもなかなか溶けず混濁させてになってましたが・・・),ネラトンチューブとシリンジを用いて,患者さんの肛門に直接注入していました。
坐剤はあったんですけど・・・。
その後ペンタサという5ASA製剤の注腸が発売され,直腸に炎症が強い患者さんに使用していました。
注腸は局所なので,ちょうど皮膚にできた潰瘍に塗り薬をつけるイメージになり,副作用も内服より少ないメリットがあります。一方で,臥位にならなければならない,横向きで注入しなければならないといった制約もありました。
そんな中ブデソニドの注腸が本日発売となり,これは立ったままおしりに注入できるつわもので,液体ではなくクリーム状なので臥位にならなくても漏れてきません。しかもS状結腸にまで到達します。
説明書をみると注入スタイルは笑いますが・・・。
どーん,これが実物です。この向きでおしりに注入です。
粘膜の治癒率も高く,局所なのでステロイドの副作用もほぼないといった優れものです。
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