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    院長の独り言111 内視鏡

    2017年11月21日
    By sakaemachi-staff
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    みなさんおはようございます!!

    栄町消化器・内視鏡内科クリニック 院長の独り言です。

    早いもので院長の独り言もこの間100回を迎えました!!といっていたらとうとう111回になってしまいました。

     

    今までいろいろな疾患についてつぶやいてまいりましたが,ここらで,当院の病院名にも入っている内視鏡についてシリーズで綴ってみたいと思います。

     

    まず私が医師になったのが1999年です。もう18年ほど前になります。

    当時の旭川医大第三内科に入局しましたが,現在は消化器・血液腫瘍制御内科学と名前が変わっているように,消化器と血液を主に診療,研究するところです。

     

    その当時は医師の合格発表が4月下旬だったため,仕事は5月から開始でした。

    最初の5~8月の4カ月は血液グループで研修し,その後1か月だけ消化器を研修し,10~12月は循環器内科に出向し,心電図やカテーテル検査を学びました。年が明けて1月から再び消化器内科,2~3月は肝臓をローテートし,1年目の研修が終わりましたが,消化器は2か月だけ,それも一か月ずつわけての研修だったため,つらい胃カメラはうけましたが,あまり患者さんにやった記憶は残っていません。

     

    しかも,今はかなりきれいな画像を提供できますが,当時はオリンパスの200シリーズから新しくて240シリーズで現在とは比べ物にならない画像で,あまりよく見えていなかったと思います。

     

    なのでそのころは血液内科の知識が一番あったし,内視鏡なんてできないからできなくてもいいやぐらいでした。

     

    その後2年目は遠軽厚生病院の内科に勤務し,地方の病院で医師が少ないこともあり,1年間でおよそ1,000件の上部内視鏡検査をこなし,一人で概ね消化管出血の止血もできるようになってきました。

     

    ひと昔前は胃潰瘍は手術という時代でしたが,そのころH2ブロッカーや内視鏡技術の進歩によって,胃潰瘍を手術しないで治すことができるようなった時代です。

    またこのころはまだピロリ菌を持っている方が非常に多く,痛み止めが胃を悪くすることもあまり周知されていなかったので,出血性潰瘍の患者さんも多かったと思います。

     

    3年目は旭川厚生病院の消化器内科に勤務し,最初の1年は肝臓で静脈瘤の治療を多数経験し,次の1年は消化管グループで大腸内視鏡検査から止血,早期胃がんのEMR(粘膜切除術),そしてこのころからESD(粘膜下層剥離術)を学んでいきました。胃潰瘍のみならず胃がんも早期に発見すれば内視鏡で治療できる時代になってきたのです。

    とはいえ,大腸はほぼ3年目から始めたようなもので,非常に時間がかかるので枠取りを二枠とられていました(笑)。

     

    厚生病院時代には内視鏡治療した病変や手術した標本を病理の先生と一緒に切り出しを行い,内視鏡診断と病理診断,そしてバリウム検査の整合性を作成し,時に深夜までかかっていましたが,内視鏡診断の形態学を学びました。

     

    このころから内視鏡に従事する仕事を続けていきたいと感じ始めていました。

     

    つづく・・・

     

     

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