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    院長の独り言101

    2017年11月1日
    By sakaemachi-staff
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    みなさんおはようございます!!

    札幌市は東区にある栄町消化器・内視鏡内科クリニック 院長の独り言です。

     

    今日から11月です。今年も残すところあと2か月となってしまいました。

     

    今日は先週に引き続き炎症性腸疾患,クローン病です。

     

    潰瘍性大腸炎は病名の通り,基本的には大腸にのみ炎症をおこしますが,クローン病はすべての消化管に炎症を起こします。

     

    また潰瘍性大腸炎は基本的に粘膜のみが侵されますが,クローン病は粘膜から腸管の奥深くまで炎症が及びます。

     

    胃がんはヘリコバクターピロリ菌が原因と解明されてきましたが,未だにクローン病はなぜ発症するのか明確になっていません。

     

    主な症状は,下痢,腹痛,吸収障害に伴う体重減少や発熱で,多くは10代から20代の若い世代に発症します。

     

    特徴は腸管に沿って縦並びの潰瘍ができます。診断の基準にもなりますが,縦走潰瘍,そして,潰瘍の前段階であるアフタが縦に並ぶのが特徴です。

     

    また腸の壁にそって深くまで炎症が及ぶため,時に腸に穴が開いたり(穿孔),腸の中が狭くなって,食べ物が通過しない(腸閉塞)になって,クローン病だとわかることもあります。

     

    さらにクローン病はおしりに痔ろうといって肛門の皮膚と腸がつながってしまうこともあり,若い人に痔ろうがある場合はクローン病の可能性を考えて検査を行う必要があります。

     

    若年の方で,体重が増えない下痢,痔ろうがある方は一度検査をお勧めします。

     

    つづく。

     

    昨日は月末集計で夜再出勤。周囲は真っ暗ですが,ライトアップしたクリニックを見てきました。

     

    でもずっとついていると明るすぎるので帰宅時は消灯しています。

     

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