皆さんおはようございます。
札幌市は東区にある栄町消化器・内視鏡内科クリニック 院長の独り言です。
早いものでつぶやきも70に到達してしまいました。
(いったいどこまで続くのやら・・・・)
さて,今日は大腸ポリープについて。
以前大腸癌の原因の多く(約70%ぐらいといわれています)は大腸ポリープからというお話をしました。
また大腸ポリープをすべて切除していくと,大腸がんの死亡が半分になったという欧米のデータもお話ししました(院長の独り言28参照)
ポリープは本当に多いのか?
栄町消化器・内視鏡内科クリニックは今年の4月10日に開院しました。
4-6月までのデータをお話しします。
4-6月までの約3カ月の間に当院で大腸内視鏡検査を受けていただいた方は58名60回でした。
平均年齢は55.7歳でおそらく他の病院,クリニックよりは若いと思います。
男性27名,女性29名とほぼ1:1です。
この58名のうち,29名と半数の方に大腸ポリープがみつかり治療しております。
当然,健康診断で引っかかった方,以前にポリープ切除された方が含まれていますので,一般的なデータではなく参考程度ですが,食の欧米化,アルコールや運動不足などもあり増えているのかもしれません。
また当院では最新の内視鏡と,フードを用いてひだを極力かきわけての観察,軽い鎮静剤を用いての検査を受けられる方が多く,より緊張をほぐしての観察のため,腸の蠕動が抑えられて,よりポリープがみつかっているのかもしれません。
左が通常の観察,右が狭帯域内視鏡観察です。同じものをみていますが,条件よってはポリープがみやすくなります。
またポリープはいぼ状の隆起したものを指しますが,実はがんなりやすいのは,平べったい腫瘍や陥凹(引っ込んだ)した腫瘍ですので,極力このような腫瘍を見逃さないように心がけています。
10月の第一土曜日13:00から大腸ポリープと大腸がんの勉強会を栄町消化器・内視鏡内科クリニック内で開催しますので,大腸がんの心配な方,ご興味のある方はお待ちしております。
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