おはようございます!!
札幌市は東区にある栄町消化器・内視鏡内科クリニック 院長の独り言です。
最近は雨が多く,気温も高いため,非常に蒸しております。
気温差が激しいと熱中症になりやすいのでご注意願います。
さて,今日は痛み止めのお話の続き。
NSAID(痛み止め)を服用される,バイアスピリンを服用される場合の予防が推奨される方は前々回のブログでお話ししました。
今日は予防のお話。
今現在,潰瘍を予防できるのはプロトンポンプインヒビターと潰瘍がある場合のミソプロストールだけがガイドラインでも推奨されています。
粘膜保護剤を使用されるケースもありますが,多少は予防されるものの,強い推奨ではありません。
粘膜保護剤とNSAIDを服用していても60-70%程度は粘膜障害がみられると報告されています。
プロトンポンプ阻害剤では薬剤にもよりますが,80-95%の予防ができます。
また胃潰瘍が手術せず治るようになったH2ブロッカーでも潰瘍予防はされるものの,プロトンポンプ阻害剤には及ばず,ガイドラインでも推奨からはずれています。
長期に痛み止めを服用されている方,湿布を含め2剤以上の痛み止めを服用される方,抗血栓薬を服用されている方はもう一度内服薬を見直してみてはいかがでしょうか?
当然,全員に必要というわけではありませんので,ご心配の方はご相談にいらしてください。
8月某日の昼食。最近はバラエティーに富んできた。
いつもおいしくいただいています。
でもやはり院長は「琉球寿司弁当」が最も好きですね。
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