最近のコメント

    診療予約

    院長からのご挨拶

    みなさんこんにちは!!札幌市は東区にある栄町消化器・内視鏡内科クリニックです。ブログからの受け売りですみません。
    当院は2017年4月に開業し,2022年4月で無事5周年を迎えました。
    開院当初は外来患者さんも内視鏡検査もそれほどではなくスタッフも看護師2名,パート1名、事務2名で開始しましたが,5年間で内視鏡件数はは上部・下部あわせて約8,500件,2021年度は大腸検査が年間800件を越えました。現在は看護師2名,パート3名の計5名に増え、日々の診療を行っております。
    疾患では最近は潰瘍性大腸炎,好酸球性胃腸炎・食道炎といった難病に指定されている疾患の患者さんが増加しております。潰瘍性大腸炎は難病に指定されていますが,全国的にみても20万人以上と年々増加し,難病に指定される5万人を優にこえております。また潰瘍性大腸炎と好酸球性胃腸炎は似通った内視鏡所見を呈することも少なくありませんので,経過をみていかないと診断ができない場合もあります。
    潰瘍性大腸炎の治療は重症度にもよってかわりますが,腸の粘膜に浮腫や損傷がおきているので,修復をうながす整腸剤から5ASA製剤,ステロイド,免疫抑制剤,生物学的製剤などが用いられます。昨今はアレルギーの患者さんが増加していることも関連しているのか以前よりkeyになる5ASA製剤に対してアレルギー反応を起こしてしまう患者さんも少なからずみられます。5ASAの副作用は投与量に応じてでやすくなりますので最近は少量から開始し,問題なければ投与を増量しています。今年は内服の新薬もいくつか登場する予定です。
    好酸球性胃腸炎は治療も潰瘍性大腸炎に類似していますが,抗アレルギー薬が効果を示す患者さんもみられます。
    好酸球性食道炎の患者さんも年々増加し,つかえ感,胸やけ,背部痛,嘔気・嘔吐といった症状が多いので症状だけでは逆流性食道炎との鑑別が非常に難しくなっています。逆流性食道炎は軽症であれば内服を2か月程度で終了することも多いのですが,好酸球性食道炎は治療を介入しないと治癒することはないといわれており,炎症がつづくと狭窄がおこって将来食事がとれなくなる可能性もあるため治療の継続,経過観察が必要な難病となります。治療は制酸剤を中心に,抗アレルギー薬,アルギン酸に効果を示し,アレルギー体質がある場合は体質改善として整腸剤を併用します。また改善が乏しい場合はステロイドの吸入や内服を行います。
    いずれの疾患も慢性の経過をたどりますので,内服治療を行っても改善しない,繰り返す場合は内視鏡検査をお勧めします。

    1999年に旭川医大を卒業後、旭川厚生病院、旭川医科大学で消化器内科の専門を学び、遠軽厚生病院、釧路市医師会病院、名寄市立総合病院で地域医療、一般内科を研修してきました。また釧路市医師会病院、札幌東徳洲会病院では多数の救急医療に携わり、琴似ロイヤル病院、名寄市立総合病院では消化器内科の立ち上げ、再編に関わらせていただきました。専門は消化管、特に内視鏡に従事してきており、拡大内視鏡はADE(advanced endoscopy 特殊内視鏡)といった診断学から、従来のポリペクトミーまで幅広く行い、旭川医科大学では潰瘍性大腸炎やクローン病といった炎症性腸疾患の診療も行ってきました。

    所属学会認定医

    日本消化器病学会専門医
    日本消化器内視鏡学会専門医
    日本内科学会認定内科医
    (2017年3月現在)

    1999年4月旭川医科大学 第三内科
    2000年4月遠軽厚生病院 内科
    2001年4月旭川厚生病院 消化器内科
    2003年4月釧路市医師会病院 消化器内科
    2005年4月旭川医科大学消化器・血液腫瘍制御内科学 第三内科
    2007年11月釧路医師会病院 消化器内科
    2009年2月遠軽厚生病院 内科
    2010年4月琴似ロイヤル病院 消化器病センター
    2012年4月名寄市立総合病院 消化器内科
    2013年4月札幌東徳洲会病院 消化器センター
    2017年4月栄町消化器・内視鏡内科クリニック開業

    栄町消化器・内視鏡内科クリニック

    最近の投稿