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    令和のつぶやき 22

    2019年12月4日
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    みなさんこんにちは!!

     

    札幌市は東区にある栄町消化器・内視鏡内科クリニック 令和のつぶやきです。

     

    とうとう12月に突入し,今年も残すところ1か月を切りました。

     

    12月は師走,年末にむけて忘年会含め忙しい日々が続きますが,札幌でもインフルエンザが流行してまいりました。

    くれぐれも体調管理には気をつけてください。

     

    さて,昨日は診療を15:30で終了させていただき,あの,あのですよ,悪天候の中,室蘭まで講演会に行ってまいりました。今日は室蘭の小中学校が休校になるほどの猛烈な突風がふいておりました。

     

    悪天候も重なり聴講にこられる先生はいつもより少なかったのですが,1時間めいっぱいしゃべくり倒してきました。

     

    今回も「上部消化器疾患の治療戦略」というタイトルで講演を行いましたが,内容は前々回の小樽,前回のWeb講演とは異なり,薬剤性潰瘍と若年者の内視鏡についてお話してきました。

     

    昨今高齢化社会となりまもなく65歳以上が1/3以上になりそうです。

     

    私も持っていますが,腰痛症や膝関節痛を持っている方が年齢が上昇するに伴って増加し,痛み止めの服用や湿布の使用頻度が増えてきます。

     

    痛み止めだけでの潰瘍のリスクは19倍前後ですが,ピロリ菌ももっていると61倍にまで跳ね上がり,吐血や下血といった消化管出血の危険も10倍以上に跳ね上がります。

     

    加えて,脳梗塞や心筋梗塞,狭心症のためLDA(低用量アスピリン)を服用されている方も増えており,単独での消化管出血の危険は3-4倍ですが,2剤以上使用したり,痛み止めを併用すると12倍程度にまで出血の危険が上昇します。

     

    また脳梗塞,心筋梗塞,狭心症で抗血栓治療をされているかたが消化管出血をおこした場合,死亡率が7倍程度にはね上がる45か国での検討データがあります。

     

    この生存率の低下は消化管出血でおこるより出血に伴って再度脳梗塞や心筋梗塞,心不全を発症して死亡するケースが多く,今は出血をおこさないようにすることが重要視されています。

     

    さらに痛み止めやLDAを服用されている方はお薬自体が痛みを軽減するため,普通の胃潰瘍とは異なり,出血して初めて気づく場合がおおことが特徴です。

     

    潰瘍の予防にはいろいろ種類がありますが,粘膜保護剤だけでは長期とくに1か月以上服用する場合は出血をおさえることが難しく,1/3以上は潰瘍ができてしまうというデータが多いので,出血や潰瘍の危険がある方はしっかりPPI(プロトンポンプ阻害剤)で予防する必要があります。

     

    当院は入院設備がないため出血がおこってから入院加療は難しいのですが,潰瘍予防のための策,内服が必要かの判断は可能ですので,ご心配な方は一度ご相談にいらしてください。

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