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    院長の独り言139 高血圧

    2018年1月16日
    By sakaemachi-staff
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    みなさんおはようございます!!

     

    札幌市は東区にある栄町消化器・内視鏡内科クリニック 院長の独り言です。

     

    昨日の札幌は珍しく雨,帰りは一部ブラックアイスバーンでした。

    転倒しやすいので気をつけてくださいね。

     

    さて,当院は病院名は栄町消化器・内視鏡内科クリニックと消化器,内視鏡だけのクリニックと思われていますが,一般内科診療も行っています。

     

    ご来院された方には説明していますが,つい数か月前米国での高血圧ガイドラインがかわりました(SPRINT試験)。

     

    今までは140/90mmHg以上が高血圧とされていましたが,130/80mmHg以上に引き下げられました。

     

    高血圧のレベルとしては従来の140/90以上がステージ2,そして130/80-139/89がステージ1となります。

     

    当然130/80以上になったからといってすぐ内服治療ではありません。塩分制限,適度な運動などライフスタイルの見直しが最優先です。ただし,糖尿病や慢性腎臓病など他の併存疾患をもつ人では内服治療が推奨されます。

     

    これを受けて現在日本でもガイドラインの見直しが始まっているようですが,おそらく欧米と同じ方向になるのかな?

    そして,高齢者はあまり血圧を下げないといわれていましたが,高齢者ほど,血圧が高いと合併症が多いので,例外なく130/80mmHg以下を目標とするよう推奨されるようです。

     

    また昔は医師が患者さんの血圧を測っていましたが,白衣高血圧や病院まで動いてきた後の血圧だったりして,実は参考程度にしかなりません。24時間血圧測定や家庭血圧測定(HBPM)が推奨されています。

     

    特に夜間高血圧は病院にいても入院していない限り決して測定できませんし,入院すると安静,塩分制限が加わって血圧は従来より低めになります。従って,ご自宅で測定するというのが一番です。

     

    当院でも血圧手帳をお渡しし,必ずご自宅で血圧を測定していただき,1日2回の血圧測定をすすめています。

     

    どうしても夜中血圧が高いと寝ているときの脳梗塞が増えますので,「朝お父さんが起きてこない!!」なんてことにならないように。

    医療は日々進歩しております。少しでもよりよい医療を提供できるよう,研鑽に努めて参ります。

     

     

     

     

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      ALL, ブログ, 内科
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