みなさんこんにちは!!
札幌市は東区にある栄町消化器・内視鏡内科クリニック 令和のつぶやきです。
最近は来週の講演会の準備に,新型コロナワクチンに忙殺され,なかなか更新ができませんでした。
当院の新型コロナワクチン接種は明日2回目の方ですべて終了となります。
来週からインフルエンザ予防接種が開始となります。
さて,最近英国のデータから非常に興味深い結果がしめされました。
LDLコレステロール,いわゆる悪玉といわれるコレステロールですが,高ければ高いほど将来認知症になる危険が高まるというものです。100万人規模の大きな追跡調査で長いと20年以上経過をみている非常に信用性の髙いデータになります。
この報告によると40-64歳でLDLコレステロールが高くそのまま10年以上経過をみるとなんと認知症の危険が17%も増加したというのです。
すべての年齢ではLDLコレステロール値が39mg/dl上昇するごとに認知症のリスクが5%ずつ上昇するという驚きのデータでした。
つまり働き盛りのLDLコレステロール高値は心血管のリスクのみならず認知症のリスクもあがってしまうというものです。
とくに認知症の種類ではみなさん一度は耳にしたことがあると思いますが,アルツハイマー型認知症が特に関連性が高いとのデータ結果でした。さらに100mg/dl以下の群と190mg/dl以上の群で比較すると高値郡ではなんと59%も認知症が多かったようです。
当院では悩ましい症例には心血管リスクを評価して内服調整を行っておりますが,これからは高齢化社会となり認知症のリスクにもなるとなると少し話が違ってくるかもしれません。
ご心配な方はまずLDLコレステロールを調べてみてはいかがでしょうか?
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