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    令和のつぶやき 21

    2019年11月21日
    By sakaemachi-staff
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    皆さんこんばんは!!

     

    札幌市は東区にある栄町消化器・内視鏡内科クリニック 令和のつぶやきです。

     

    とうとう札幌にも雪が降り,いよいよ冬本番です。全国的にもインフルエンザが流行期に入っており,予防のため手洗い,うがい,そして規則的な生活を心掛けてください。

     

    皆さんは,あの時こうしておけばよかった,こうできたなど後悔したりやり直したいと思ったことはありませんか?

     

    現シーズンドラマでも「ジコチョー」では失敗をいっぱいして情報を共有し,次に生かそうという話があります。

     

    ま,私も失敗ではないのですが,もう少しこうできた,という悔しい体験を昨日していました。

     

    今まで全国会の発表やシンポジウムでの発表,そして医療講演会は多数行ってきているのですが,Web講演というものを昨日初めて経験させていただきました。

     

    いつもは目の前に観衆がいるのですが,昨日はカメラとマイクそしてスクリーンだけという状況

     

     

    隣に司会進行の方がいるだけでした。 講演の内容は「GERD診療とPPIの功罪」というタイトルで今まで何回も講演,そして質疑応答してきた内容ですが,かなり緊張して,講演中も口の中がからから,うまく言葉にならなかったりちょっと焦った。

     

    そして,話の内容もいつもはオーディエンスの反応をみながら進めることもありますが,今回の視聴者は北海道内35施設でインターネットWebを介してなので顔色がみえませんし,どんな方々が視聴されているのか全くわからず,どうにもテンポがとれない。

     

    なんとか30分ちょっとで講演を終了し,質疑がチャットを介してくるのですが,もう頭の中が真っ白になっていて,質問の内容は聞こえるのですが,なかなか理解ができずお答えしていました。

     

    思い返しても間違った答えはしていないのですが,後から考えるともう少し説明できた,質問者の意図が十分くみ取れていない答えだったなと反省していました。

     

    ということで答えはWebで,ではありませんが,思い返した質問に対して,ブログでお答えしたいと思います。

     

    Q. PPIを長期に服用されている方のやめどきに悩みます といった質問があったかと思います。

     

    その時は重症のGERD(逆流性食道炎)で合併症が危惧される患者さんに対して,PPIの合併症がないかぎり継続し,定期的な内視鏡検査を行って,胃ポリープの増加など認めたらガストリンを測定し,異常高値であればPPIが効きすぎている可能性があるので,減量や隔日投与にします。とお答えしました。

     

    多分重症でない,症状が続く維持療法が必要な患者さんに対してどうするか,ということを聞きたかったのかなと思い返しておりました。

    こちらは2か月服用したのち,PPIは中止,または心配が強かったり逆流症状が残っている場合は,容量を減量したり,隔日投与を試します。PPIの長期投与の安全性は確立されてきていますが,腸内細菌叢への影響は少なからずあるので,可能であれば中止にもっていきます。そして,体重を落とすことや寝るときに頭を高くする,適度な運動が逆流防止,胃酸の増加抑制になるため生活指導を行います。それでも症状が残って日常生活に影響がある場合は内服を継続します。

     

    というのが答えです。

     

    慣れてくれば,またWebでない講演会では,質問者の表情や話し方で対応が可能かと思いますが,昨日はてんぱってました。

     

    ↑ 実際にWebで流れた画像です。

    是非次に生かしていきたいと思うので,皆さんも失敗したと思っても,次に生かせるよう糧にしていただきたいなと思います。

     

     

     

     

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      ALL, ブログ, 消化器 上部
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