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    Q15 ピロリ菌は治療したほうがいいですか?

    2018年6月26日
    By sakaemachi-staff
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    みなさんこんにちは!!

     

    札幌市は東区にある栄町消化器・内視鏡内科クリニックです。

     

    東京では30度の夏日だそうです。ここ札幌は19度涼しいですね。

     

    さて,シリーズでお伝えしているQ and Aです。

     

    ピロリ菌に関するもの

     

    「検診でピロリ菌が陽性でした。どうしたらいいですか?」

    「ピロリ胃炎が疑われました。治療し方がいいですか?」

     

    大分ピロリ菌は治療されてきていますが,まだまだ検査していない方,治療されていない方が決して少なくありません。

    まず検診で引っかかった場合,採血やバリウムだけであれば,内視鏡を受けていただく必要があります。

    そこでピロリ胃炎の有無と一番大事なのが,早期胃がんが隠れていないかという診断です。

     

    内視鏡で胃がんがない,そしてピロリ菌がいるという場合は除菌を強く推奨します。

     

    そもそもなぜ除菌をするか?

    1つは胃がんの予防,1つは潰瘍の予防,1つは自覚症状の改善,そして次世代に引き継がないが主な理由と考えています。

    胃がんの予防は,まだまだデータが確立していませんが,どうもピロリ胃炎が軽微のうち,つまりなるべく若いうちに除菌したほうが,胃がんの予防につながります。

     

    潰瘍の予防は,昨今痛み止めや脳梗塞,心筋梗塞など低用量のアスピリンを服用されている方が増えており,潰瘍が出血すると全寿命が出血していない人に比べて短いというデータもあります。

     

    自覚症状はピロリ胃炎があると胃の運動能がおちてしまい,胃もたれや胸やけ,腹部膨満感などの症状を引き起こすことがあります。

     

    そして,ピロリ菌の感染の多くは小児期の経口感染です。自分たちの子供,孫に引き継がないためにも治療をお勧めします。

     

    さらに,潰瘍の予防としてPPIがガイドラインでも強く推奨されていますが,ピロリ菌がいる状態でPPIを継続するとピロリ菌が増殖して,ピロリ胃炎が進行,強いては胃がんのリスクとなるため,まず除菌してから継続することが望ましいと思います。

     

    昔は若いから胃カメラは不要とも考えられていましたが,今は若いうちに一度は内視鏡そして,ピロリ菌の有無を調べることをお勧めします。

     

    尚自覚症状がない場合は保険適応外となりますので,ご心配な方はまずご相談にいらしてください。

    除菌ののお薬です。

     

     

     

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